保育士の給料は安い？収入アップのポイントや注目したい働き方

共働き世帯の増加などに伴い、保育士の存在はこれまで以上に必要なものとなっている一方、「給料の安さ」も問題視されるようになりました。
とはいえ、働き方次第で保育士の給料をアップさせることは十分可能です。

そこで、この記事では、保育士における給料の現状や、収入アップを目指すためのポイント、新たな視点での働き方について詳しくご紹介します。

保育士の給料が安いって本当？

結論からいうと、他職種の平均と比べて保育士の賃金はやや低めと感じやすいのは事実です。実際、厚生労働省の2025年の調査によると、看護師の平均年収は500万円であるのに対し、保育士は400万円台です。年代によっては、保育士の年収が300万円台であるケースも少なくありません。
地域性や雇用形態、施設の種類、経験年数などによって異なるものの、多職種と比べると低い印象を抱く方は多いです。
保育士は、子どもたちの命を預かるという責任ある仕事であるため、現役で働く方の中でも「給料の水準に納得できない」といった意見が挙がることもあります。

保育士が給料をアップさせるためのポイント

「給料が低い」と不満を抱えた際、収入を上げるためにできることがあります。
ここからは、保育士として給料をアップさせるためのポイントを解説します。

役職手当の獲得を目指す

現在勤めている保育園で収入アップを目指したいのであれば、まずは役職手当の獲得を目指すことが現実的です。リーダーや主任、副園長と役職が上がるほど、マネジメントや保育計画の統括、保護者連携のハブといった役割が増えます。結果的に、役職手当も高くなっていくのです。
役職を得るためには、まず「候補者」として認識されることが重要です。年間カリキュラムの改善提案や、事故・ヒヤリハット対応のルール化、書類の電子化など、園の経営に関わる業務に触れることを目指しましょう。

教育関連の副業を始める

保育士が給料をアップさせるための方法の一つが、教育関連の副業を始めることです。子育てへの関心が高まっている現代において、保育士の持つ知見はあらゆる場所で重宝されます。
保育の専門性を活かせる領域であれば収益化しやすく、損するリスクも少ない傾向にあります。例えば、幼児向けの家庭教師や絵本・玩具監修、発達支援関連の教材作成などが挙げられるでしょう。
また、SNSやブログで保育士視点で情報発信すれば、子育て中のママ・パパのほか、子育て関連の企業からの依頼も入るかもしれません。

給料だけでなく「福利厚生」も視野に入れて転職先を探す

保育士が収入アップを目指すにあたって、視野に入れたいのが福利厚生です。年収は基本給と賞与だけでなく、家賃補助や通勤費、研修費補助などにも影響されます。そのため、家賃補助などの福利厚生が手厚い自治体・法人を選ぶと、手取りが同水準でも可処分所得が増えることがあるのです。
募集要項にある給料だけで判断せず、給料以外の魅力や働きやすさにも注目したうえで転職先を探してみましょう。

エージェントを活用してみる

一人で転職活動を進めたり、条件の良い転職先を探すことに難しさを感じる場合には、保育業界に特化したエージェントを活用してみましょう。保育分野に強い転職エージェントは、園ごとの給与や離職率、面接で重視されるポイントなどの非公開情報を持っている場合があります。
公開されている求人以外にも、個別で担当者から求人の案内を受けられるチャンスがあるのです。
また、エージェントでは、履歴書や職務経歴書のブラッシュアップ、面接日程の調整、年収交渉まで幅広く対応しています。
働きながら転職活動をしようと検討している方にとって、エージェントは心強い味方となるでしょう。

注目したい「保育士」としての新たな働き方

保育士として働き続けながらも、給料をアップさせたいと考えている場合、ぜひ知っておきたい働き方があります。
どのような働き方があるのか、ぜひ以下から見ていきましょう。

園の種類を変えて働く

保育士としての新たな働き方として、まず挙げられるのが園の種類を変えて働くことです。
一口に「保育士」といっても、働く場所は以下のように多岐にわたります。

・認可保育園
・認可外保育
・公立保育園
・私立保育園
・小規模保育園
・企業主導型保育園
・幼保連携型こども園

園の種類によって、主な業務や評価ポイントが異なります。また、給料面でも違いがあることが多いのが特徴です。

ベビーシッターとして働く

ベビーシッターとしての働き方は、保育士の注目したいワークスタイルの一つです。一対一で子どもに向き合えるベビーシッターは、裁量が大きく時間の自由度も高い働き方です。
そのうえ、民間の企業に属したり、個人事業主として独立したりする場合は、給与の幅も広い傾向にあるため、納得できる給料水準で働きやすいといえます。

オンラインで子育て関連の仕事に関わる

保育士として給料をアップしながら働く方法として、オンラインで活躍するといった選択肢があります。現場での保育経験を活かして、オンライン講座や保護者向け座談会など、近年はデジタル領域での活躍も広がっています。
子育て世帯が悩みやすい「子どもの睡眠」「トイレトレーニング」「遊びの環境づくり」「発達に応じた関わり方」などをテーマとして、オンラインで発信していくのも良いでしょう。

バイナリーオプション投資をする

バイナリーオプション（Binary Option）は、「一定時間後に価格が上がるか下がるか」を予測する取引です。
予想が当たればあらかじめ決まった利益（ペイアウト）を得られ、外れれば投資額を失います。
まさに「0か1か（binary）」という名前の通りの仕組みです。ですので、忙しい保育士さんにもおすすめです。
>バイナリーオプションとは

おわりに

本記事では、保育士の給料の現状や、給料アップのポイント、注目したい新たな働き方などについて解説しました。
保育士の給料水準は、他の職業・職種と比べて安いと言われることが少なくありません。しかし、行動次第で給料をアップし、やりがいを感じながら保育士としてのキャリアを継続することは可能です。

ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分らしい働き方を模索してみてはいかがでしょうか。